まだまだ続くコロナ禍…3密最前線のライブハウスの未来は
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日刊ゲンダイ編集部とロフト事務局から「2020年を総括せよ」とのご託宣があった。
19年までの数年間、ライブ事業(特にトークライブ)は絶好調だった。渋谷ロフト9、渋谷ロフトヘブン、歌舞伎町ロックカフェロフト、下北沢フラワーズロフト、松本ロフト(業務提携)、ロフトX高円寺……と拡大再生産を続けた。「年商15億円達成!?」「株式上場!?」なんて思っていた直後のコロナ禍である。
世間、マスコミから大バッシングを受け、ライブハウスは「危険極まりない」という悪評が蔓延した。わたしゃ沈黙してやり過ごすことを潔しとしなかった。
「ロック的な責任の取り方は?」
ロフトの経営陣は2億円の借金を背負って「どんな状況になってもこの1年、店を一軒もつぶさずに社員全員の雇用を守る」と宣言。ケジメをつけるために75歳にしてロフトプロジェクトの会長職を辞した。コロナ禍の状況に老害は必要ない。「ワッハッハ」と笑いながら全面的に引退するしかない。