かつての海賊版天国は爆買い天国となり、今や「作る国」に

公開日: 更新日:

 かつて25年くらい前までは、中国といえば海賊版の代名詞だった。それが12年ほど前に「映像コンテンツは盗むより買う」爆買いの国となり、今や高品質なコンテンツを「作る」国となりつつある。彼らが有利なのは、アメリカの基準がそのまま通じる日欧の市場と、中国はじめアジアのそれが大きく異なる点だ。アジア独特の嗜好性に最初から対応できる中国製エンタメ映画が、ハリウッド並みのクオリティーを手にすれば、その優位性は決定的に高まる。

「ペガサス/飛馳人生」の出来栄えと春節シーズンの結果、さらにコロナ禍で外国映画が壊滅状態の現状を見ると、いよいよその節目が到来したように見える。(つづく)

(映画評論家・前田有一)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”