「加藤浩次だから見る」は番組の視聴動機にどれだけあるか

公開日: 更新日:

 タレント加藤浩次(51)が吉本興業と結んでいたエージェント契約の打ち切りが吉本側からの申し出だったことで、「粛清の始まり」などと取り沙汰されている。同じくエージェント契約の芸人たむらけんじ(47)のクビも危ないんじゃないか等々、SNSでの狂騒もかまびすしい。

 実際、闇営業問題の宮迫博之をはじめ、中田敦彦西野亮廣ら吉本とたもとを分かったタレントはテレビのレギュラー番組がない状態にある。加藤がこの秋の改編で日テレ系「スッキリ」のMCから降ろされるとの臆測は業界内でも言われている。しかし、だからといって、大手芸能プロに盾突いたら明日はないとの結論を導くのは早急すぎる。

 テレビの制作費で、最もコストがかかるのが人件費。出演者、制作者(ディレクター、アシスタント)だ。毎年、恒例のように制作費が削減されていく中で、テレビの現場は上から落ちてくるバジェット(予算)の中でやりくりするという昔ながらのスタイルを今も続けている。自分たちでマネタイズ(収益化)しようにも、局の営業のからみもあって、自由にできないのが現場の実情だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」