「加藤浩次だから見る」は番組の視聴動機にどれだけあるか
かつて「スッキリ」では、モスバーガーと番組(テリー伊藤)がコラボして、辛テリー焼きバーガーなる商品を期間限定で出したことがあるが、その程度が関の山なのである。
■エージェント契約打ち切りも当然
つまり、決まったバジェットでやりくりするとなると、今やどこも「足す」「増やす」との発想を持てない。「削る」しかない。ではどこを削るかといったら、まずコスパを見てしまう。加藤が今、どれだけ番組で顔であっても、視聴者の視聴動機に「加藤だから見る」がどれだけあるのか? まあ、ないだろう。
視聴者が求めているのは、MCやコメンテーターのコメントよりも自分に役立つ情報だ。そのロジックで言ったら、加藤を出し続ける意味はなくなっていく。
お笑いの吉本もシビアなビジネス会社だから、「儲からない」コンテンツは削っていく。「粛清」は加速していくだろうが、それは単純に損得勘定だと思う。テレビ業界的に需要が減っている。ただ、それだけの話。ネットに追い付き追い越されの、まあ経年劣化だろう。