都ファ議員ドタキャンは小池知事の圧力?出演予定者が明かす舞台裏

公開日: 更新日:

小池知事の狙いはあくまで竹山氏個人か?

 私は出演が決まった火曜から水曜にかけて、知人友人に「番組を見てくれ」と連絡を入れた。多くは現役の都庁職員であり、都庁OBである。その直後に出席取りやめの連絡を再度送る羽目になったのだが、彼らが異口同音に返信してきたのは、「小池知事の圧力」「小池さんが待ったをかけた」という率直な感想であった。

 むざむざ非難を浴びる場に出ていくことなどまかりならぬ、私の顔に泥をぬる気か、ということなのだろうが、自分への批判を許容しない小池知事の体質はますます強まっていると見るべきである。

 竹山氏は生放送の中で、こんな東京都とのやり取りを紹介していた。

 竹山氏が所属するサンミュージックに対して東京都は文書での回答を求めてきた。宛先は政策企画局理事、私のよく知る幹部職員である。文面の最後は「本件は社内に周知徹底を致しましたことを、ここにご報告致します。」と締めくくられていた。

 ところが、これに都側は加筆を指示してきた。「社内及び本人に」としろというのである。「本人」を入れろと迫ったのだ。いやはや、あくまで竹山氏個人を糾弾したいということらしい。自分を批判する者はとことん追い詰める、そんな小池知事のメッセージが込められた加筆要求である。

 今回の生放送での議論はこうして幻に終わったが、次回は是非、小池知事にもご出演願いたいものだ。その際には、決して「敵前逃亡」などというみっともない真似はなさらぬよう、くれぐれも気を付けていただきたい。

(澤章/東京都環境公社前理事長)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  4. 4

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  5. 5

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  1. 6

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  2. 7

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  3. 8

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  4. 9

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  5. 10

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が