小池都政“白旗”!「抗議文」から一変「注意文」の裏事情
これ以上の争いは得策じゃない、ということか。東京都がタレントのカンニング竹山に発言訂正を求める抗議文を送っていた問題で、竹山本人の発言に注目が集まっている。
5日のTBSラジオ「赤江珠緒たまむすび」において、所属事務所「サンミュージック」に抗議文を送ってきた都側が、急に「謝らなくていい」と通知してきたと明かしたのだ。
竹山は先月28日に出演した「アッコにおまかせ!」(TBS系)の場で小池都政の広告費を巡る事実誤認発言をした経緯を説明。TBSは4日放送の同番組で謝罪したが、竹山とサンミュージックが正式に謝っていない理由をこう語った。
「4日前くらいに、サンミュージックが都ともう1回話し合いをした。そしたら都が『謝らなくていい』と言ってきた。『あれ抗議文じゃなくて注意文ですから。謝る必要ない』と言ってきたんです」
竹山が言う4日前とは、今月1日のこと。当日は日刊ゲンダイ「激オコ小池都政“辛口”カンニング竹山に『猛抗議文』送付の仰天」の記事がネットに公開された。都の抗議文送付は先月29日。日刊ゲンダイが都の政策企画局に取材した際、担当者は「都庁に抗議電話が殺到し迷惑している」と怒り心頭だった。
それが、たった3日間で「謝らなくていい」と一変し、「抗議文」も「注意文」にトーンダウン。竹山はラジオで「謝られると何か不都合なことでもあるのか」と発言していたが、どうなのか。
都は「お話しできない」と
都に問い合わせると、「抗議のスタンスは変えていない。サンミュージックとの具体的な打ち合わせ内容については、お話しできない」(政策企画局)という。ある都政関係者はこう話す。
「竹山氏への抗議が報じられ、都の対応に注目が集まる中、本人に謝られると小池知事が悪目立ちしてしまう。『一芸人が小池知事にハイヒールで踏みつけられる』構図と取られてはかなわないというわけです。さらに話題が大きくなりかねないため、芸人にネタにされることも恐れているようです」
抗議側が“白旗”とはマヌケな話。ハナからケンカを売るべきではなかった。