著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

ザ・ぼんち 漫才ブーム当時は会場からダンボールで脱出!

公開日: 更新日:

「お・お・お・おさむちゃんで~~~す!」というためてためて引っ張る自己紹介でお馴染みの大ボケのおさむさんと、そのボケを温かいまなざしと的確なツッコミで操るまさとさんのベテランコンビ「ザ・ぼんち」。1980年代初頭の漫才ブームのトップランナーで、レコード「恋のぼんちシート」は80万枚に迫る大ヒットで漫才師として初めて日本武道館でコンサートを開催したことでも知られています。

 漫才ブーム当時の人気は凄まじく、殺人的な忙しさで日本中を飛び回り、山梨県と静岡県のイベントでは出演時間がダブルブッキングされていることが当日わかり、急きょ、出番時間をずらしてヘリコプターをチャーターして移動ということもあったそうです。またある時は地方都市の百貨店の屋上でのイベント出演があり、お店に入る時は車で地下駐車場に直接は入れたものの、イベント最中に、一目でも「ザ・ぼんち」を見ようというお客さんが押し寄せ、百貨店の周りは文字通りアリの這い出る隙間がないほど。イベントが終わっても出るに出られない状況になっていました。控室に戻って関係者から「このまま出ては将棋倒しなどの惨事も招きかねない」という話を聞き、「俺らどうなんねん?」と思われたそうです。そこで緊急の“脱出計画”が練られ、人目に触れずに出るためにはこれしかないということで、「ザ・ぼんち」の2人を段ボール箱に入れて梱包し、搬送用のトラックに積み込んで店外へ。おかげでお客さんにケガ人が出ることもなく、無事脱出に成功。「あんなことは二度とないやろな、ええ経験さしてもらった」と懐かしそうに話しておられました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方