比嘉愛未「2行のセリフ」が言えなかった駆け出し時代
■「人生最悪の経験」
しかし、こうした高い演技力は決して天性のものではなかったようだ。10年ほど前、比嘉は雑誌で、たった2行のセリフさえまともに言えなかったデビュー当初の苦い経験について語っている。
「私は“挫折”から入ったんですよ! 元々、地元でモデルをしていたんですが、たまたま映画に出る機会をいただいたんです。自分では『簡単にできるだろう』って思ってたんですけど、実際にやったら、まったくセリフが言えなくて……。(中略)17か18(の頃)ですね。2行くらいしかない短いセリフなのに、まったく出てこないんですよ。真っ白になっちゃったんです。それで、何回もNGを出しちゃって、みんなに迷惑をかけてしまって……。人生最悪の経験でした」(「CIRCUS」2012年2月号)
比嘉はこう続ける。
「このまま沖縄にいたらダメになる。自分にリベンジしないと! って思って、親に土下座して頼んだんですよ。女優になるために(東京に)出させてくださいって。生まれて初めて、本気で土下座しました」