ケンドーコバヤシの礼儀正しさ…バイクを止めわざわざ挨拶
そこからピン芸人になり、頭角を現し、現在に至っています。
もう長らく会っていませんが、ケンコバ君を忘れることができない出来事がありました。
卒業後、まだ大阪で活動していた頃に、あるテレビ局の前で信号待ちをしていた時のこと、車道が青信号にもかかわらず、バイクが私の前で急停車。黒ずくめでフルフェースのイカツイ男がバイクから降りて私に向かってきたのです。
一瞬、イチャモンでもつけられるのかと身の危険を感じましたが、その男はヘルメットを脱いで直立不動で「おはようございます。ごぶさたしてます」と深々と頭を下げて挨拶してきたので二度ビックリ!
それが数年間会っていなかったケンコバ君でした。信号が変わらない間の短い会話で何を話したのか覚えていませんが、話が終わるとまた直立不動で「失礼します!」と頭を下げてバイクにまたがり走り去っていきました。
こちらはまったく彼に気づく状況でもなく、そのまま通り過ぎてもよかったものを、私を見つけてわざわざ止まって、バイクから降りてきてくれたことに驚き、うれしかったことを今でもはっきり覚えています。