追悼・瀬戸内寂聴さん「戦争の悲惨さを知らない」日刊ゲンダイで語った安倍政権の怖さ

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 文化勲章を受章した作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんが9日午前6時3分、心不全のため京都市内の病院で死去した。99歳だった。葬儀は近親者で行う。後日、東京都内でお別れの会を開く予定。

 1922年、徳島市生まれ。東京女子大卒。56年に作家デビューし、純文学と大衆小説のジャンルをまたいで執筆。61年には、伝記小説「田村俊子」で田村俊子賞、63年には「夏の終り」で女流文学賞を受賞した。97年に文化功労者に選ばれ、2006年には文化勲章を受章した。

 政治・社会運動にも積極的に関わり、東日本大震災後も現地の慰問や脱原発運動などに奔走。そんな瀬戸内さんは2014年4月、日刊ゲンダイ本紙の「注目の人直撃インタビュー」に登場。当時、集団的自衛権の行使容認に突き進む安倍首相に対して、「どうして、あんな元気なんでしょう、あの人は。病気だったんでしょ? もう出てこないと思ったら、とてもいいお薬が見つかったってね。そのお薬の中に興奮剤が入っているんじゃないかしら」と皮肉交じりの持論を展開しつつ、右傾化する政権の「怖さ」についても、こう指摘していた。

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