橋下徹氏にも法律家の良心 “居座り”木下都議の除名手続きに「これぐらいのルールでいい」
東京都議選期間中の7月、無免許運転で人身事故を起こし、道路交通法違反(無免許運転)容疑で在宅起訴された木下富美子都議(55)。21日、約1カ月ぶりに公務に復帰した東京都の小池百合子知事(69)は、「自らの出処進退をただしていくこと(辞職)を、彼女自身が決すると私は確信している」と語っていたが、22日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)でもこの問題が大きく取り上げられた。
元大阪府知事の橋下徹弁護士(52)は「都議会で除名の手続きが行われていますが、これ以外の方法で都議を辞めさせることはできない」と現行法の規定について解説。さらに「僕は今のこれぐらいのルールがいいのかなと思っています」と発言し、その理由について、民主化勢力が弾圧された香港を例に挙げながらこう説明していた。
「今は『禁固刑以上の実刑』で被選挙権がなくなって自動失職します。これを逮捕や捜査の段階で辞めさせるとか、刑事罰でなくて行政違反でも辞めさせるのは、ルールで決めようと思えば決められる。ただ、香港の国会にあたる立法会では、民主派が全部排除された形で選挙が行われています。(木下都議の問題でも)もし、ルールを変えて辞めさせられる範囲を広げていくと、警察権力が『この議員は反体制派だ』として逮捕したり、役所側が『この議員は気に入らない』として行政違反だと言えば、その議員を辞めさせることも可能になります。だから、僕は今のこれぐらいのルールがいいのかなと思っています」