著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

オール巨人さんの勧めで事務所入り「よかったら考えみて」の軽い一言に隠された真意

公開日: 更新日:

 NHKの「プロフェッショナル」で密着していただいた際は、「すぐに売れっ子作家になって~」と表現されていましたが漫才台本だけを書いていた私の生活は苦しく、食べるのがやっと。

 そんなある日、打ち合わせを終えて「メシ食べへんか?」と食事に誘っていただいた先で、軽いノリで「なんぼ(いくら)あったら生活できるの?」「〇万円ぐらいでしょうか?」「それはいま稼げてるか?」「精いっぱいのところです」「実はな、今度節税の事務所をつくるんやけど、必要経費が少ないねんわ。最低給料は保証するから事務所に入ってくれへんかなと思って? 自分(本多さん)には生活のために他の仕事をして漫才を書く時間を減らしてほしない(欲しくない)んよ。考えてみて」とおっしゃったのです。ありがたいお話にいやも応もなく「よろしくお願いします!」と答えました。

 すると、すぐに社員寮としてご自宅近くの3LDKのマンションを借りてくださり、家賃の半分を持っていただき、仕事専用の電話にFAX、交通費、書籍代なども全て経費で賄っていただいた上で最低保証の給料の上にボーナスまで。水揚げが収入を超えるまで5年余りにわたってお世話になりました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方