歌い続けるユーミンの矜持と覚悟 恒例の苗場公演は中止も7月でデビュー50周年
シンガー・ソングライター松任谷由実(68)が冬恒例の新潟・苗場プリンスホテルでの最終公演の中止を発表したのは先月20日のこと。関係者から新型コロナウイルス感染の疑いが出たため苦渋の決断だった。
同コンサートは「サーフ&スノー」と銘打って1981年にスタート、42回を数える今年は「マラソンマン・キープオンランニング&ネバーストップ」をテーマに全22曲、約2時間のステージを繰り広げていた。
「それと同時に最新アルバム『深海の街』をひっさげての全国ロングランツアーをやっている他、民放ラジオ99局での『スピーカーでラジオを聴こうキャンペーン』のアンバサダーを務め、全国のリスナーと50周年記念リクエストベストアルバムの企画も進行させている。苗場は残念でしたけど、まさに意気軒高ですよ」とスポーツ紙音楽担当記者は言う。
ことし7月にデビュー50周年を迎えるユーミンもコロナ禍のはじまった2020年は「パニックのような状態も味わいました」などとし、思うに任せない日々を送ったそうだが、夏ごろには創作意欲を取り戻し、39枚目のアルバム「深海の街」をリリース。「目に見えるものだけじゃない、それ以上のパワーがあるのがライブ」などと訴え、引退についての質問にこう答えていた。