僕らの漫才は完璧 松本人志が述懐する「やすきよに勝った」一生忘れられない日
「ダウンタウンはなぜ売れないのか?」をテーマに、まず紳助の「あいつら(の漫才)オモロいねん。めちゃめちゃオモロいねんけどね、今、はやらへんのや」というダウンタウン評をぶつける。これに対し、松本人志はもはや漫才にこだわっていないと答える。
「もう僕らの中で漫才は答えが出てますから。もうオモロいんや、ほっといても絶対負けへんわって」「僕らの漫才はほとんど完璧です」と自信満々に言い放ったのだ(NHK「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」22年4月22日)。
事実、彼らがデビューしたばかりの頃、「一生忘れられない日」があると松本は述懐している。正月の超満員のなんばグランド花月で、紳助・竜介→ダウンタウン→やすし・きよしという普段はあり得ない香盤があったそう。
客からは「早く、やすきよ出せ」という視線。それに燃えた松本はドカーンと爆笑をかっさらう。次のやすきよはそこまでウケておらず「勝った」と思ったという(NHK「笑いの正体」22年3月21日)。やがてダウンタウンはその実力で強引に時代を掴んでいったのだ。