ミュージシャン永井真理子さんは今 10年の休業を経て「残りの時間はみなさんに捧げます」
8月7日に「KT Zepp Yokohama」でライブ開催
「さあ、どうでしょう(笑)。そんな話は恥ずかしくてしたことがないので、わかりません。豪州では私のことを知っている人は周りにいなかったので、英語学校に少し通ったときも誰にも明かしませんでした。一度、若い学友にカラオケに連れて行かれ演歌を歌ったら、『うまい!』と褒められましたけど(笑)」
さて、静岡出身の永井さんは、保育士になろうと上京し日本女子体育短大保育科に進学。しかし音楽活動に夢中になり、卒業後の87年、シングル「Oh,ムーンライト」(ファンハウス)でデビュー。明るく元気いっぱいのイメージで、「ミラクル・ガール」「ZUTTO」などをヒットさせ、91年、NHK紅白歌合戦に出場した。
「ボーイッシュだったので、アイドル的に私を見ているファンがいることが不思議でしたね。帰宅して部屋の電気をつけたとたん、家の電話が鳴り、留守電に私の歌を吹き込んだりする方がいて……怖くて、すぐに引っ越しました」
92年には日本人女性アーティストとして初めて横浜スタジアムでライブを開催。そのときの感動を再現すべく、この8月7日、「KT Zepp Yokohama」で歌う。
「昔と同じセットリストを、同じバンドメンバーでやります。長いお休みをいただいたので、残りの時間は応援してくれたみなさんに捧げるつもりです!」
(取材・文=中野裕子)