寺島しのぶ“歌舞伎界の伝統”に屈しない「役者の血筋」 長男・寺嶋眞秀が来年のNHK大河に出演
「ある意味、悲願達成では」と、芸能マスコミから言われているのが、女優寺島しのぶ(49)。長男の寺嶋眞秀(10)が来年のNHK大河ドラマ「どうする家康」に出演、徳川家康の長男松平信康の少年期を演じることになった。
寺島しのぶにとって、大河出演は一家相伝のようなもののようだ。祖父の七代目尾上梅幸、父の七代目尾上菊五郎(80)、母の女優富司純子(77)と何作も出演し、しのぶも過去6作に出演してきた。だが今回はその流れを長男に継がせた、というだけじゃない。
「寺島さんは歌舞伎の名家生まれの女優、サラブレッドですけど、ご本人にとってはそれは枷でもあり、どん底も経験したそうです」
とは、ワイドショーの芸能ディレクター。それは5歳のとき、弟の五代目尾上菊之助が誕生したこと。寺島は「その日から、周りの目がひゅっと弟に向いたことが子どもながらにわかった」と語っている。
伝統芸能を継ぎたいが、女は舞台に立てない。それで、弟が稽古する姿を観客として見守るしかなかったが、自分も立ちたいという気持ちは強く、捨てられない。悔しくて、部活でスポーツに打ち込んだ。これらはテレビのトーク番組で披露している話である。