香川照之の歌舞伎座復活 松竹は團十郎襲名披露の“起爆剤”期待も…現実は痛しかゆし
香川照之(57)が5日、歌舞伎座で行われた「市川団十郎白猿襲名披露十二月大歌舞伎」に市川中車として活動を再開した。10月31日に同顔寄せ手打式で公の場に顔を出した中車だが、5日は口上に並んだだけで声はなく、6日昼の部の「鞘當」の本格復帰には「澤瀉屋!」の掛け声があがった。
8月の性加害報道以来、謹慎状態だった香川だが、ようやく復活。「クライアント重視のテレビと違い、女性関係に寛容かつ興行主である松竹の判断だけで復帰できる歌舞伎の舞台があることが幸いした」(舞台関係者)という。
団十郎襲名の口上には大御所が揃わず、松本白鸚が体調不良で休演。満員御礼といえない状況に、香川に起爆剤となることを期待する声もある。
芸能リポーターの川内天子氏がこう言う。
「声をかけられても調子に乗るわけにはいかず、粛々と役をこなすしかない。本来なら、ここで注目を集めたいところだけに痛しかゆしでしょう。しかし、逆を言えばこの1カ月こなせばみそぎになり、1月からは光が見えてくるはず。襲名披露が2年延び、スキャンダル続きでなすすべがない松竹にとってはささやかな朗報でしょう」
役者・市川中車の本領発揮というところだ。