“ドラマのTBS”が苦戦した日曜劇場「アトムの童」…同局看板枠は上客の中高年層をどう捉えるのか
ただ、ネット上では《話がブレブレでよく分からない》《ゲームの世界と日曜劇場は相性が悪すぎ》《とっ散らかった話を大げさな劇伴でごまかしてるだけ》なんて厳しい意見も目立った。
「その割に世帯視聴率が比較的高水準で安定していたのは“枠”の力でもあるし、ネット上に意見を書き込まない“無言層”は支持しているということ。第8話で、風間杜夫さんがアナログ側の立場で、ゲームのクリエーターに対して“リアルさの追求よりもデフォルメが大切”的なことを言うんですが、そこに感心しちゃうのが視聴率を支える層。そのセリフで一気にゲーム作りが進展することに萎えてイチャモンをつけながらも見てしまう層もいる。今後、日曜劇場は、どちらの視聴者層を大切にしていくんでしょうか。僕にはあの風間さんのセリフは、ドラマの作り手側の本音が込められていたように感じましたが……」(亀井徳明氏)
そして来年の次クールには、妻夫木聡(41)主演、堤幸彦氏演出のダークな医療エンターテインメント「Get Ready!」が控えている。
「20年前のTBSドラマ『ブラックジャックによろしく』で研修医役だった妻夫木さん主演というのは感慨深いですね。手塚治虫さん原作の『ブラック・ジャック』に親しんだ今の50~60代には刺さりやすいかも」(亀井徳明氏)
日曜劇場はどこへ向かうのか。やっぱりオジサンの支持が欲しい?