元めざましキャスター高樹千佳子さんは不動産会社3年目「エクセル?戦々恐々の毎日でした」
第一線で活躍できるのは…ほんの一握りの真の実力者
当時は、男性誌のグラビアにも登場し、写真集を出版するなど、“ちかちゃん”の愛称で親しまれた多田さんだが、お天気キャスターから会社員に転身した理由とは? 多田さんは、女子アナ界で生き残っていくことの厳しさを打ち明けてくれた。
「(女性アナウンサーは)人気の仕事なので、いまも毎年若くて新しい優秀な人材が次々と入ってきます。テレビの世界は目新しさも大事なので、フレッシュな人材を起用したいという考えもあります。いろいろ将来について考えるようになって、この先も20代、30代と同じペースで仕事を続けるのは難しい、仕事は減っていくだろうと思いました。もちろん、高島彩さんや高橋真麻さんなど、結婚・出産しても第一線で活躍されている方はいます。でも、そういう方は、ほんの一握りの真の実力者。わたしには、そこまでの実力や才能はなかったということです」
2013年に結婚し、16年には長女を出産した多田さんは、セカンドキャリアを模索するのだった。
「みなさんが転職活動をされるように、転職支援サイトに登録して、縁あって当社で働くことになりました。もともと、大学で建築を学んだこともあって、不動産業界には興味があったんです。会社に入社するまで、パソコンをほとんど使うことがなかったので、エクセル? パワポ? 戦々恐々の毎日でした(苦笑)」
現在の主な仕事は、メディア対応のほか、会社の商品やサービスに関するプレスリリースの作成・配信などに従事しているという。
「キャスターとして取材する側から、いまは広報担当として取材をされる側になりました。前職の経験を生かして、社内のイベントなどで司会・進行役を任されることもあります」
入社3年目となる多田さんだが、近況は?
「6歳になる娘がおりまして、朝食をつくって、保育園へ送ってから、電車に乗って通勤しています。仕事に子育てに慌ただしくも充実した日々を送っています」
女子アナ時代とは異なる充実した毎日を送っているようだ。
(取材・文=大崎量平)