中高年を熱くする3Dアニメ映画「THE FIRST SLAM DUNK」大ヒットの納得理由
アニメ映画「THE FIRST SLAM DUNK」(公開中)の勢いが止まらない。同じアニメ映画で3週連続興行収入1位だった「すずめの戸締まり」(新海誠監督)からトップを奪うと、そのまま3週連続で1位をキープ。興収40億円を超える大ヒットとなっている。口コミも上々で、お正月シーズンの目玉になりそうだ。
その魅力を原作世代の映画批評家、前田有一氏が語る。
「近年まれにみる熱いスポーツものと言えます。原作漫画における最終戦で、凄まじい攻防が今もバスケファンの語り草となっている山王工業高校戦を2時間に凝縮してあるので見せ場の密度が高い。いわば原作31巻分の一番おいしいところを出し惜しみなく映像化しているわけで、後半は怒涛の感動が押し寄せます」
1990年から約6年間にわたり週刊少年ジャンプで連載された伝説の人気バスケ漫画「SLAM DUNK」を、原作者の井上雄彦自らが脚本&監督。インターハイ2回戦で王者・山王工業と対戦することになった、神奈川県立湘北高校バスケ部最後の戦いを、濃密な試合描写で描く。