著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

青空・須藤理恵さんを偲ぶ…男勝りで豪快も、親身になって考える優しさの持ち主だった

公開日: 更新日:

 5月22日、急死した関西を中心に活躍していた女性漫才コンビ「青空」の須藤理恵さん(享年45)。

 自分よりもはるかに若いNSCの生徒の死はほんとに悲しくてやるせないもの。ザ・ぼんちの里見まさと師匠が通夜に出席されて「順番が違うぞ! と叱ってきました」と投稿をされていましたが、おっしゃる通りの思いです。私も残された相方の岡友美さんに「俺より早よ逝ったらあかんよ!」とメールをしてしまいました。

 男勝りで豪快で、同期や先輩からは「すー」「すーちゃん」、後輩からも「すー姉さん」と呼ばれて慕われ、彼女を悪く言う人はひとりもいませんでした。同期のレイザーラモンRG君が「東京行こうとした時に『今行っても何もない。大阪で実力つけてからでも遅くないで』と引き留めてくれなかったら今のレイザーラモンはない」と感謝を投稿していました。その後彼らは新喜劇に入り、ブレークしたのち東京進出したのですが、彼女には自分のことのように親身になって考える優しさがありました。

 若い頃から漫才と野球をこよなく愛し「阪神はいいドラフトしましたね!」とか「即戦力の先発とらなあかんでしょ!?」とか、我がことのように野球の話になると熱くなり、おっちゃんと話していると錯覚するほど。硬式野球チームのマネジャーもしていただけあって“ファンの域を超えた”分析は面白く、よく当たるので芸人の先輩たちにも重用され、私も彼女との野球談議が大好きでした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情