2冠達成の「ダブルヒガシ」には売れていくコンビ特有の“ストーリー”がある
当時のダメ出しを聞くと「顔が隠れないように前髪を上げた方が漫才師は表情が見えて得や」とか「もっと元気にハキハキしゃべる」「言葉が早すぎてお客さんに届かへん」「お互いを呼ぶのに“おまえ”が多すぎる」という基本的なことを言っていたようです。
それでも爆発力、瞬発力は魅力でした。あとはテーマの選び方、お客さんにどこまで共感してもらえるかを2人には求めていました。それも舞台経験を積むうちにお客さんとの距離感を掴んできたので、世に出るのは時間の問題だと思っていました。
新人といっても10年選手。しゃべりはしっかりしているし、ボケの大東君のどこまでが台本かわからない爆発力と大平シローさんを彷彿とさせる舞台上での“遊び”“自由奔放さ”に、東君の的確なツッコミ。もっともっとインパクトのあるワードをツッコミに入れられれば、さらにパワーアップするでしょう。
目標はM-1優勝と言いながら、目の前のお客さんに喜んでいただきたいとお笑いにひたむきな2人。この気持ちがあれば、さらにM-1に近づくでしょう。
「ダブルヒガシ」この名前をぜひ覚えておいてください。