卒業ラッシュのAKB48はこのまま消滅なのか? 復活のカギは「劇場」と「原点回帰」
大きすぎたコロナの代償
“プロアイドルヲタク”を自任するアイドル評論家のブレーメン大島氏はこう話す。
「もともと『AKB48』のコンセプトは“会いに行けるアイドル”、つまり劇場公演が出発点なんですよ。大規模な握手会や世間を巻き込んだ『選抜総選挙』で巨大ビジネスとなりましたが、ブームの頃には、テレビや大箱のコンサートにだけ出る人気メンバーと劇場に出ているメンバーが完全に二分化していました。
今後は、A・K・Bなどの“チーム制”を廃し、ひとつのAKB48というグループとしてスリム化し、10月には『新体制コンサート』が開かれます。そこで『劇場公開曲限定のリクエストアワー』が行われるんです。ここにメッセージがある。つまり、往年のビッグビジネスでなくとも、『劇場』を中心とした設立当初の、本来の意味での“会いに行けるアイドル”に戻る。『原点回帰』するわけです」
原点回帰することで多少時間はかかろうとも、再び多くのファンを獲得していく可能性は十分あるとブレーメン氏は言う。
「モー娘。だって、今は武道館を毎回満員にさせるほど、人気を復活させていますから。ただAKBに関して言えば、一番、コロナの痛手を被ったグループと言えるでしょうね。握手会も劇場公演も、一番のウリができなかったわけですから。気の毒と言えば気の毒です」
先日は、実に3年10カ月ぶりとなる「握手会」をこの10月から復活させることも報じられたAKB48。人気復活をかけたリベンジはこれからか。