ジャニタレのTV出演「今度の秋ドラマが最後」の舞台裏…NHKが起用せず明言、民放も右へ倣え
■独立・移籍が一斉に起きる?
ただ、視聴者は不思議だろう。これだけ大騒動になっているのに、なぜジャニタレの番組が相変わらず多いのかと……。
それは、これらの秋ドラマは、ジャニーズ事務所が性犯罪を否定しつづけ、テレビ局もそれを容認していた時期に企画・キャスティングされたものだからだ。
人気タレントが各局に1人ずつ“分配”されていて、ジャニーズ事務所がすべて仕切ったことからもわかる。
しかし、だからといって、そんなドラマをそのまま放送していいのか。テレビ各局は「性加害を軽視していたことを反省している」としているが、ゴールデン・プライム帯にイケシャアシャアと並べるようでは、“反省”がどこまで本気か疑われても仕方あるまい。お蔵入りという判断だってあったはずである。
「××ドラマ枠という目玉番組は、何億円もの制作費を使い、タイム広告が付いているので、経営上も放送見送りはできないんでしょうね。でも、NHKがジャニーズ事務所の改革が確認できるまで所属タレントの新規起用を行わないと決めたことで、民放も同様の対応をしないわけにはいかなくなりました。ジャニタレを使い続けるテレビ局には、企業は広告を出さなくなりますからね。つまり、50年以上続いた放送局とジャニーズ事務所とのビジネスが終わったということ。ジャニタレたちのドラマも、この秋で見納めでしょう」(通信社メディア担当記者)
所属タレントたちの独立・移籍が一斉に起こりそうだ。
(コラムニスト・海原かみな)