小池都知事の学歴詐称疑惑は底なし…「モンスター」にしてしまった大手メディアの罪
前回の学歴詐称疑惑の時、駐日エジプト大使館がSNSに載せただけの声明文に何ら疑いを持たず、裏も取らず、これで疑惑は晴れたとメディアは早々に追及の矛を収めてしまった。
小島は、この声明文が出た時、大手メディアはカイロ大学のHPを調べたり、アラビア語の原文にはどう書いてあるのか、学長への取材もしなかったという。「それで済むんだと思った」と、メディアのジャーナリズム精神の欠如を慨嘆している。
石井の「女帝」で小池を告発した女性が、同じ文藝春秋で実名でこう語っている。
「百合子さんがしていることは、やはり犯罪なのです。黙っていることは、その罪に加担するのと同じです。
そこで私は、メディアに伝えようと思い立ち、まず朝日新聞に配達証明郵便で、手紙を送りました。『小池百合子さんは学歴を詐称している。自分は同居しており、全てを知っているので、話を聞いてくれないか』という内容でした。自分の氏名と、当時は日本に滞在していたので、その住所も書きました。ところが、まったく連絡がなかった。メディアにもあなたの力が及んでいるのではないかと、私はさらに恐怖の念に囚われました」
朝日新聞よ、これを読んで恥じるところはないのか。(文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)