小池都知事の学歴詐称疑惑は底なし…「モンスター」にしてしまった大手メディアの罪
その女(ひと)は屋形船のへさきに座り、夜の大川の流れをじっと見ていた。
彼女は、私が主催した納涼懇親会に知人に連れられてやってきた。だが、酔客たちのバカ騒ぎの輪の中には入らず、口数も少なかった。
「竹村健一の世相講談」のアシスタントキャスターをしていた頃ではなかったか。触れなば落ちんという風情だった。
彼女がその後、国会議員から都知事になり、“女帝”と呼ばれるようになるとは想像もできなかった。
小池百合子都知事(71)の学歴詐称疑惑が再び問題になっている。発端は文藝春秋5月号に掲載された元側近、小島敏郎の告発手記だった。
2020年の都知事選前に、ノンフィクション作家の石井妙子が上梓した「女帝 小池百合子」(文藝春秋)の中で、小池のかつてのカイロ時代の同居人女性が、小池のカイロ大学卒業は作り話だと告発したことがあった。