ゆりやん主演Netflix「極悪女王」配信スタート! 80年代女子プロレスブームついに海を越える

公開日: 更新日:

当時の垂れ幕やファンの持っていたメガホンや法被など細部に至るまで再現

 長与千種(59)がプロレスを監修し、80年代全盛期の女子プロレスを忠実に再現。昭和の時代背景などの再現率の高さも話題になっている。元「月刊プロレスファン」編集長で「3人目のクラッシュ」といわれている、エンタメライターの伊藤雅奈子氏はこう言う。

「プロレス雑誌の編集長などから資料提供してもらい、当時の垂れ幕やファンの持っていたメガホンや法被など細部に至るまで再現されているのは確かです。でも心揺さぶられるのは、長与さんが言っていた『99.9%本物』な点にあると思います。筋肉の盛り上がり、あざは本当にプロレスをやったからできたもので、12人の女優が完全にプロレスラーになったからこそ役に憑依し、プロレスを知らない人も引き付けるし、当時を知るプロレスファンも共感できる。そして、ダンプさんの数奇な人生と24時間ダンプ松本でいた、真実の強さが胸を打つ。当時の全女は家庭環境が良くないなど“逃げる場所がない”子を採用するという、昭和の女工哀史的要素もありました。ハラスメントまみれの中、生きようとするレスラーのたけだけしさ、ウーマンズパワーは世界が共感できるはず。ダンプさんはプロレスで生き残るためにヒールになるしか道がなく、SNSがない分、直接的に罵詈雑言を浴び、全国の女子プロファンに憎いと思わせた。これほど徹底したヒールは後にも先にもダンプ松本さんしかいません」

 Netflixの日本制作作品といえば「全裸監督」(19年)、「サンクチュアリ-聖域-」(23年)が世界でヒット。7月末に配信した「地面師たち」は6週連続1位、予告編の動画は現在82万回視聴だが、「極悪女王」は配信前にもかかわらず、すでに予告編の動画が350万回超え。80年代女子プロブーム再燃は確実だろう。アメリカに移住したゆりやんにとっては世界進出の足がかりになること必至である。

  ◇  ◇  ◇

 ついに日の目を見た「極悪女王」だが、制作期間の間には複数のハプニングが起きていた。●関連記事【もっと読む】では、ハプニングのたびに撮影に影響が出ていた様子を伝えている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”