服部幸應さん78歳で逝く…自身への騒動や批判にも温かく率直だった“太っ腹”な生きざま
当時、世間に出回っていたプロフィルには「永禄4年(1561年)より続く服部流割烹家元の家系」とあったが、実際はこうだった。
「染谷家と服部家とは血のつながりはありません。父が戦前に服部家の料理学校を手伝っていた縁で、歌舞伎などの伝統芸能のように“服部”の仕事を代々継承しているという解釈で服部姓を名乗っています。だましているつもりはありませんが、4年前に服部家の血筋の人から“おかしい”とクレームがついたので、それ以後は学校のHPに掲載していた経歴は削除。マスコミの取材でも『服部流割烹家元』という表現は使っていません」
そしてこう訴えた。
「プロフィルの変更は特に公表しませんでした。だからといって、僕は“食育”などを通じて職務を全うしているつもりだし、信用を揺るがすものとは考えません」
■本誌の批判報道後もインタビュー取材を快諾
本紙はこれを批判的に報じたが、2017年にインタビュー連載「あの人は今こうしている」への出演を申し込むと「取材を断ろうか、とも考えました。でも、せっかくだからこたえようと。どうしたって、いろんなことを言われるのだから。最近じゃ、インターネットで勝手なことを書かれています。インターネットでは誰が書いているのかわからないし、一方的で反論ができない。これじゃあ冗談も言えない」。