NHK朝ドラ「おむすび」で“静かな論争”になっていた「他人が作ったものを食べられるか問題」いつから?
■自分以外の人間が作ったおにぎりは汚い!?
「他人が作ったおにぎりが食べられない」問題は、近年とみに見るようになった問題。その実態は、自分以外の人間が作ったおにぎりが汚く思えてしまい、どうしても食べられないと感じる人が少なくないという問題で、「潔癖症」の一種ともされている。
そんな同問題について、2018年にはベネッセが「食べられる・食べられない」のアンケートを実施。小学生の子供を持つ親に、お子さまは、どのおにぎりなら食べられますか?」との質問を行ったところ、「お母さんが握ったもの」には85.6%が「食べられる」と回答した一方、「友人・知人が握ったもの」には45.8%という結果が出たという。この結果から判断するに、54.2%の小学生が「他人が握ったおにぎりが食べられない」と感じていることになる。
また、2019年には横浜市立大学医学部が「他人が作ったおにぎり問題が食べられない」についての小論文を2次試験で出題。受験者を高校教師と仮定し、他人が握ったおにぎりは食べられないとする生徒たちに対して、どのように指導するかといった設問を設けた問題だった。