真田広之「SHOGUN」→松平健「暴れん坊将軍」新作で加速…時代劇の復興は"真の殺陣力”で決まる
この流れからの「暴れん坊将軍」の新作放送。このまま勢いに乗り、時代劇は“復興”の兆しを見せるか。2010年公開の堺雅人(51)主演映画「武士の家計簿」、2013年公開の高良健吾(37)主演映画「武士の献立」の脚本を執筆した脚本家の柏田道夫氏に話を聞いた――。
「多くの時代劇ファンから喝采を浴びた『侍タイムスリッパー』。映画そのものの面白さももちろんあったのですが、受け入れられたひとつの要因として、時代劇ならではの“殺陣”の迫力、見せ方もあったように思います。山口馬木也さんと冨家ノリマサさんが見せたクライマックスの対決シーン。これまで積み上げてきた時代劇俳優にしかできない殺陣の見事さがありました」
積み上げてきた殺陣、といえば今年公開された「十一人の賊軍」に出演した爺っつあん役の本山力(55)の存在感も《》渋い>とネット上で話題に。本山は長年時代劇の<斬られ役>だったが、「十一人」では主演の山田孝之(41)、中野大賀(31)らと共にメインキャストに名を連ねた。
「真の殺陣力と渋さが備わった人たち。裏方さんも含め、そういった方々の力が十分に発揮できる時代劇映画やドラマの現場を継承することが、時代劇復興の鍵を握るように思います。また、松平健さんや、いまや世界スターとなった真田広之さんを継ぐような、中心で輝く次の時代劇スターが出てほしい」