“アニメ界の大物”フジテレビ新社長・清水賢治氏の社内の評判と不安…一大有事に耐えうる人材なのか
はたして、この難局を乗り切れる人材なのか。フジテレビは27日付で港浩一社長(72)と嘉納修治会長(74)が引責辞任。きょう付で親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)専務取締役の清水賢治氏(64)が新社長に就任した。
清水氏は1983年、慶大法学部卒業後、フジテレビに入社。主に編成畑を歩み、編成部副部長、総合メディア開発メディア推進局長、総合開発局長、経営企画局長などを歴任。2019年6月に取締役に就任し、21年に常務、22年からフジHDの専務を務めていた。
経歴で目立つのはアニメ番組の実績である。「Drスランプ アラレちゃん」「ドラゴンボール」「ちびまる子ちゃん」「キテレツ大百科」などフジテレビを代表する大ヒットアニメをプロデュース。日本のアニメ界を牽引してきた存在だ。また、ドラマ部門でも「世にも奇妙な物語」シリーズを企画し、成功に導いている。
「制作現場と経営の双方に通じており、バランス感覚にもたけた人物です。社内の評価も上々で、平時であれば『次の社長に』と期待していた社員も少なくなかった。内部の人材から新たなトップを抜擢するなら、よりマシな選択だったとは思います」(フジ関係者)