とろサーモン久保田かずのぶ語る 仕事、女、趣味…オレ流のこれからの生き方
元妻から「ちょっと会える?」と電話が…
やりたいことを聞かれて、いくつかあるかもしれないけど、答えはひとつですわ。楽しいことをやりたい。例えば、一番好きな女性のタイプを聞かれたら、僕は大きい声でオッパイが大きいコと言います。2番目を聞かれても同じ、3番目は? じゃ、面白いコかなと言ったとして、面白いコはどんな見た目してる? と聞かれたら、やっぱりオッパイが大きいコなんですよ。何回聞かれても答えはひとつで、変わらないということです。
著書には元妻がテーブルの上に離婚届を置いて荷物をまとめ、犬と一緒に出て行った話が出てくる。「妻とはこの日から一度も連絡が取れず会っていない」とある……。
その後はマジで一度も会ってません。ただ、本当は17年にM-1で優勝して1、2年経った時に連絡がありました。「かずちゃん、東京に行くからちょっと会える? ご飯でも」と電話してきたけど、断りました。
僕が全部悪いし、あの残酷な人生の一ページをもう一度思い出したくなかったし、申し訳なさと懺悔の気持ちがあったので。会うことでまた当時のことが蘇ることになるのは……。罪ぐらい重いことだと思います。
連絡は何回かありましたけど、全部、断りました。今はどうか幸せでいてほしいと心から祈ってます。
■夏になったらナダルとブラックバス釣り
お笑いコンビ「コロコロチキチキペッパーズ」のナダルとは一緒にブラックバス釣りに出かける。ブラックバス釣りができるのは夏だけなんです。ブラックバスは川の魚の中で一番嫌われている魚で、芸能界のブラックバスみたいなナダルと久保田が好きというのも(笑)……。
最初は僕がM-1で優勝した翌年に炎上した時ですね。誘ってくれたのがナダルで、「兄さん、魚釣りは面白いです、ストレス解消になります。一緒に行きましょう」と言って車を出してくれた。
僕は全身グッチのオシャレな服を着て出かけました。魚を釣る人でそんなん着て行く人おらんですわ。
朝から晩までやっても、釣れなくて。その頃はいろいろ叩かれて脳もぶっ飛んでいて、気がついたら川に首の下まで漬かって、顔だけ出して釣りをやっとった。本当ですよ。真夏で暑いから気持ちいいし、濡れてもシャツはすぐに乾くし。
川につり橋がかかっていたんですけど、そこから僕を見ていた老人が自殺願望者と思って通報したみたいで。警察がやってきました。懐かしいですわ。
夏になったらナダルとまた出かけます。
■今のマンションからどこかに引っ越したい
実は今、住んでいるマンションはマスコミにバレてるから、引っ越したいんですわ。近くに開かずの踏切があり、撮り鉄のたまり場みたいになっていて、全員、長いカメラを持っている。間違いなく、そこに紛れ込んだマスコミに撮られていると思います。そこのマンションは管理組合の役員は輪番制で、僕が理事長をやってるんです。でも、いいところがあれば引っ越したい。
例えば、湘南? または茨城とかいいじゃないですか。1カ所ではなくて、家賃が10万円くらいの部屋を3部屋か4部屋持ちたい。
どこに住んでいるのかわからないみたいなのもいいかな。それなら無敵ですわ。
■100歳まで長生きしたい
僕の人生は人ともめたり、濡れ衣を着せられたり。人生のターニングポイントでこれまで結構ありました。
70歳くらいで死ぬのかなと思う時もあるし、体が動くなら90歳、100歳まで長生きしたいと思うこともある。でも、90歳まで生きたらやることがないでしょうね。時間しかない、仕事がないという中で。ジジイになってやることがなくても楽しみを見つけます。
(聞き手=峯田淳)
◆イベント 5月9日「慟哭の冠」出版記念 とろサーモン久保田かずのぶトークイベントin大阪(開場18時)
場所:ロフトプラスワンウエスト。書籍付き会場チケット4400円(飲食代別、要1ドリンク)発売中