うつ病で自殺した43歳のプリンス桂三木助
<2001年1月>
男前で、実力を兼ね備え、プリンスとして期待された4代目桂三木助が01年1月3日に首吊り自殺を遂げた。この時、43歳の若さ。死の直前、寄席を断りなく欠席したり、“奇行”が度々伝えられていた。
1月3日、三木助のマネジャーを務める姉が事務所に出社すると、留守番電話には前日、前々日と浅草演芸ホールの高座に遅刻をしたという連絡が入っていた。
今日も高座がある日だと心配になった姉は、自宅の母に「盛夫(桂三木助の本名=小林盛夫)を起こして」と連絡した。
母親が三木助の部屋に行くと、ベランダの物干し用フックに手拭いがくくりつけられて、それで首を吊っていた。彼の周りにはネクタイや細紐があった。それで首を吊ろうとしたがうまくいかず、最後に手拭いで首を吊ったとみられている。発見された時、ぐったりしながらも満面に笑みを浮かべたような表情だったという。
母親は三木助のこの様子を見て「盛夫が死んでいる」と姉に電話をかけた。姉は慌ててタクシーで家に戻る。すると、母親と姉の長男が懸命に心臓マッサージを行っていて、姉も加わり、人工呼吸を試みた。