自宅で泥棒と大立ち回りを演じた尾藤イサオ
泥棒だ、取り押さえようと尾藤は男に挑みかかった。男も捕まるまいと立ち上がって、殴りかかる。大乱闘である。
長女は剣道を習っていて3段の腕前。ほうきを武器に剣道の構えから、男に一撃、二撃。父の加勢に入り、次女も大きな声で異変を知らせる。階下の妻もこれに気づき、110番通報。一家総がかりでの応戦だった。
もみ合うこと数分。尾藤は男の襟首を掴み蹴りを入れる。男は「逃げませんから」と鼻血を流してやっと降参したという。
一家は駆けつけた警察官にこの犯人を突き出した。この格闘で尾藤は額と両手に軽い切り傷を負った。
犯人は近所に住む20歳の専門学校生。尾藤の家とは知らずに、「立派な家だと思って盗みに入った」という。この犯人逮捕のお手柄で尾藤には所轄の高井戸署から感謝状が贈られた。
そしてこの2日後の27日、無事に大阪のテレビ局のドラマの収録に現れて集まった報道陣に「普段、捕まえられる役が多いので、実生活で犯人を捕まえることになるとは思いませんでした」と照れながら語った。