美空ひばりと、越路吹雪と…美川憲一が語る「お酒交遊録」

公開日: 更新日:

 その頃、よく出かけたのがキャバレー。お酒弱いでしょ。だから、酔っぱらって洋式便器を抱えて突っ伏していたりして。ある時、薄目を開けて上を見たら、雨が降ってくるじゃない? でも、何か変なのよ。それでよ~く見たら、酔っぱらいがオシッコしてて。やんなっちゃうわよね。そんな武勇伝ならいっぱいあります。

小林幸子さんとはいつか…

 66年に「柳ケ瀬ブルース」がヒットしてから、芸能界のお付き合いも増えました。先輩に飲みにも連れていかれて。

 美空ひばりさんと飲んだ時はやっぱりブランデー。女王様だけど、寂しくて孤独感にさいなまれる時があったみたい。たまたまそういう時にご一緒しちゃって、泣きだされたんですよ。「憲ちゃんに言ってもわからないだろうけど、苦しいわ」って言って。恋をしたいとか恋愛したいとか、満たされないことはいっぱいあったんじゃないかしら。

 越路吹雪さんはブランデーを飲んで、睡眠薬を飲んで、それから麻雀をやるの。私も誘われたけど、体を壊すと思ってやらなかったわ。越路さんは「不眠症だからお酒だけじゃ眠れない」って言ってたわね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド