カラダを動かしボケ予防 「コグニサイズ」の取り入れ方

公開日: 更新日:

 あまり関係なさそうに思えるが、スポーツは脳にいいのだという。認知症の予防にも役立ちそうだと考えられている。国立長寿医療研究センターの予防老年学研究部・健康増進研究室長の牧迫飛雄馬氏がこう言う。

運動を習慣的にやっている人は、認知症を発症する危険性が明らかに少ないと報告されています。代表的な研究をあげると、運動習慣がある人は、ない人に比べて30%ぐらいリスクが低かった。いろんな要因が複合的に作用していると思うのですが、どうやら運動することによって、記憶や学習にとって重要な領域とされる海馬の周辺で、神経細胞を賦活させたり新生させたりする液状のタンパク質、BDNFと呼ばれるものですが、その分泌が促進されそうだと分かってきたのです」

 平均65歳の人たちを、週3回有酸素運動をする人とストレッチだけをする人に分け、1年後の数値を比較した調査もある。それによると、有酸素運動の人たちは海馬が2%大きくなり、ストレッチだけの人たちは逆に1.4%小さくなったという。それで、息がはずむ程度の運動を週に3回、20~30分間やるのを習慣化すると、認知症の発症リスクを抑えられるのではないか、となってきたのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”