「PMS」(月経前症候群)を軽くするために男性も知っておきたいポイント
月経に伴い不調が生じる「PMS」(月経前症候群)は、月経がある女性ならだれにでも起こる可能性がある。男性も「俺は関係ない」ではいられない。PMSについて、産婦人科医の尾西芳子さんに聞いた。
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「PMSの症状は細かく挙げれば200以上と非常に多岐にわたります。典型例では、頭痛、腹痛、胸の張り、肌荒れ、にきび、便秘、吐き気、イライラ、落ち込み、眠気、集中力低下、食欲増進、甘い物が欲しくなるなど。月経の3~10日前から何らかの不調が生じ、月経が始まると2、3日で治るようなら、PMSが疑われます」
PMSには、排卵後の女性ホルモンの急激な変動、セロトニンやGABA(ギャバ)といった神経伝達物質、また自律神経の働きなどが関係しているとみられているが、はっきりした原因は解明されていない。
「体質、性格、生活習慣、環境などが絡み合ってPMSの症状が出る。程度もその時の環境で異なり、これまで何ともなかったのに、受験、育児、介護、異動などを機にPMSに悩まされるようになった人もいます」