著者のコラム一覧
清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

「片頭痛」と「帯状疱疹ウイルス」には密接な関係がある

公開日: 更新日:

 今回は帯状疱疹についてお話ししたいと思います。「え? 頭痛の連載じゃないの?」と感じられた方もいらっしゃるでしょうか。じつは帯状疱疹と頭痛は無関係ではないと私は考えているのです。

 まず帯状疱疹について簡単に説明をしましょう。みなさんご存じかとは思いますが、帯状疱疹は水ぼうそうのウイルスによって起こる病気です。たいていの人が子供の頃に発症します。

「水ぼうそうの痕が大人になってもうっすら残っている」という人もいるのではないでしょうか。だいたいは5~7日で治癒しますが、治癒後もウイルスは体内に帯状疱疹ウイルスとして残ります。普段は免疫によって活動が抑えられているのですが、疲れや加齢、病気をしたなど何らかの原因で免疫が落ちた際に体内で活性化し、帯状疱疹が発生します。50歳以上になると、発症するリスクがぐんと高くなります。

 最近は帯状疱疹ワクチンを打つことを促すテレビコマーシャルがしょっちゅう放送されているので、見たことがあるという人も多いでしょう。80歳までに3人に1人が罹患するといわれており、誰もがかかりうる病気です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動