1932年福岡県生まれ。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で第56回直木賞。76年「青春の門 筑豊篇」ほかで吉川英治文学賞を受賞。2002年には菊池寛賞、09年NHK放送文化賞、10年毎日出版文化賞特別賞を受賞。本紙連載「流されゆく日々」は16年9月5日に連載10000回を迎え、ギネス記録を更新中。小説以外にも幅広い批評活動を続ける。代表作に「風に吹かれて」「戒厳令の夜」「風の王国」「大河の一滴」「TARIKI」「親鸞」(三部作)など。最新作に「新 青春の門 第九部 漂流篇」などがある。
連載11144回 さらば昭和の歌声よ─伊藤アキラ氏 追悼─ <5>
(昨日のつづき)
東京五輪の組織委員会が民間企業に委託した会場運営費というのを聞いて驚いた。なんとディレクター一人当りのギャラが1日に35万円だという。
それぞれ40日間で計2800万円が支払われるのだそうだ。大会期間中の最も安いサービススタッフの日当は、2万7000円だ…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り757文字/全文897文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】