中国で感染拡大の“厄介ウイルス”「ヒトメタニューモ」の正体…春節の大移動スタートで日本上陸は必至
「hMPVは、インフルや新型コロナほど致死率も重症化率も高くありません。そのため、ワクチンや特効薬が存在しない。研究の優先順位が低いからです。WHO(世界保健機関)も中国国内の感染増加について、今月7日に『冬のこの時期に想定される範囲内だ』と公表済み。過度な不安を打ち消す狙いがあるのでしょう」(昭和大学医学部名誉教授・二木芳人氏=臨床感染症学)
とはいえ、油断は禁物である。
■「免疫負債」の最中に
「これだけ日本国内で感染症が流行しているのは、社会全体の『集団免疫』が衰えている証拠です。コロナ禍の数年間で感染対策を徹底したことで、他のウイルスへの抵抗力が低下する『免疫負債』の影響を受けている可能性があります。手洗い、うがいなど予防に努めるに越したことはありません」(二木芳人氏)
再び人混みではマスクを外せない冬本番を迎える。
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統計開始以来の最多を更新してしまったインフルエンザ。増加し続ける訪日客がさらなるインフルエンザ流行拡大の攪乱因子になる可能性もあるという。●【もっと読む】『インフル患者数が過去最多更新と猛威振るうも、ピークはこれから…専門家は「3つの型に罹患することも」と強く警鐘』もあわせてどうぞ。