「東京女子医大のプーチン」資金還流の手口とカネへの異様な執着心…元理事長宅に4億円の現金と金塊を保管
名門医大の「女帝」はトップダウンによる恐怖政治ぶりから「女子医大のプーチン」と呼ばれていた。
しかも彼女は不正発覚を免れるため、銀行口座は使わず、側近の女(52)を通じて受け取り場所を指示。業務実態のない1級建築士の男(68)から多額の「現ナマ」を還流させていた。
2020年に完成した128億円に上る東京女子医大(新宿区)の新校舎建設工事を巡り、元理事長の岩本絹子容疑者(78)が13日、背任の疑いで警視庁捜査2課に逮捕された。元理事長の自宅や、経営に携わる「葛西産婦人科」(江戸川区)の関係者のマンションから現金で総額2億円、約2億円相当の金塊が見つかった。
「昨年、『岩本の金が保管されている』という情報提供があり、最初の家宅捜索から4カ月後の同年7月、港区の葛西産婦人科の関係者のマンションをガサ入れした。収納スペースに置いてあった大きなスーツケースの中には帯封のついた1万円札の束1億5000万円分が整然と並べられ、横には金塊2キロがあった。9月、再び岩本の自宅を調べたところ、寝室やスーツケースに現金5000万円と金塊8キロが保管されていた」(捜査事情通)