墓場まで持っていく覚悟です!「私だけの秘密」こそ夫婦円満の秘訣かもしれない
セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
【解消されない夫婦のモヤモヤ】
前回は家庭を持っても、一人になれる空間や時間の大切さについてコラムを書きました。
そこでも触れたのですが、家族間であってもプライバシーは尊重されるべきだと感じています。
今回は家族間でのプライバシーについて、特に夫婦間での秘密について掘り下げてみたいと思います。
夫に言えない秘密、もちろんあります
皆さんは家族に言えない秘密がありますか? 私は“もちろん”あります。
そもそも、このコラムを連載していること自体、夫には話していませんし、自分たちがセックスレスであることをSNSで発信していることも知りません。ひょっとすると夫は気づいていて、あえて触れないようにしているのかもしれませんが…。
セルフプレジャーアイテム関連の仕事も、軽く「ラブグッズに関連する案件をやっているよ」と伝えた程度で詳細は話していません。
夫も追求してこないので、こちらも特に説明しないままです。
もともと夫が拒否し始めてセックスレスの原因を作った経緯もあり、自ら話題にして墓穴を掘りたくないのかもしれません。
いずれにせよ、夫に対して私が抱えている秘密は少なくありません。
秘密があっても興味がない…これって冷え切った関係?
一方で、夫がもし何か隠し事をしていたとしても、私はあまり興味がありません。
これは夫婦関係が冷え切っているからなのか、それとも私自身が忙しく、夫に構う余裕がないからなのか…。
仕事、家事、子育てに追われていると、夫に対して積極的に関心を向ける時間やエネルギーは残りませんよね。
ただ、世の中には「妻が自分に興味を持ってくれない」と不機嫌になる男性もいると聞きます。
例えば、友人が「今どこ?」と夫から頻繁にLINEで居場所を確認される話や、休日に友人とランチに行くのを嫌がる夫のエピソードには驚きました。
こうしたパートナーの過干渉に悩む女性が意外と多いことに気づかされます。
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「プライバシーは大切」と9割が回答。それでも干渉が止まらない理由
結婚相手紹介サービスを提供する株式会社オーネットが、20~34歳の男女を対象に行った「パートナー間のプライバシーに関する意識調査」によると、既婚未婚問わず80%以上が「恋人や夫婦の間でもプライバシーは大切」と回答しています。
それにも関わらず、夫が妻の行動を制限したり干渉したりするケースが少なくないのはなぜでしょうか。
私は、男性の中に「妻を自分の支配下に置きたい」という潜在的な意識があるからではないかと考えます。
あるいは、自分のプライバシーは守りたいが、妻には隠し事をして欲しくないという自分勝手な思いがあるのかもしれません。
夫婦にとって適度な距離感とは?
結婚生活が長くなると、どうしても夫婦の距離感は近くなりすぎてプライバシーを軽視しがちです。
しかし、その距離感の近さが相手にとってはストレスになっている可能性もあります。
「家族に隠し事は良くない」という考え方もありますが、私は家族間であっても秘密を持つことは自然で、むしろ健全な距離感を保つために必要だと思っています。
仕事や趣味に打ち込む時間をお互いに確保する。相手の携帯やSNSを無断で見るのは避ける。たとえ夫婦でも、お互いに全てをさらけ出す必要はありませんし、お互いに少しの秘密がある方が個人としての自立が保たれるように感じます。
秘密を持つことが夫婦関係を良くする
夫に話さず墓場まで持っていく秘密が一つや二つある方が、なんだか人生が豊かになる気がします。
実際、私の中の「秘密」である、SNSでセックスレスやセルフプレジャーについての発信や、セルフプレジャーアイテム関連の仕事がそれにあたります。
夫には知られたくありませんが、私のアイデンティティを支えてくれていて、人生にとって欠かせないものです。
このような「隠し事」こそが、夫婦関係のバランスを取る鍵になるのかもしれません。
(豆木メイ/フリーライター)