大阪府・吉村知事が主張「マイナで医療費最適化」に根拠なし…現行保険証“復活法案”にイチャモンも理屈は意味不明
賢しらぶって恥をかく、お手本のような振る舞いだ。立憲民主党が国会に提出した現行の健康保険証の“復活”法案に、大阪府の吉村知事が噛みついた。
現行の保険証は昨年12月から新規発行が停止され、原則マイナ保険証に一本化された。立憲案は、マイナ保険証の利用率が25%と低迷していることを受け、国民の不安払拭のために従来の保険証を復活させてマイナ保険証との併用を訴えるものだ。
これに対し、吉村知事は28日、自身のXに〈逆だよ、逆〉〈医療はデジタル化、DX化を進めて、過剰診療や重複投薬をできる限り防ぎ、最適化を進めていかないといけない〉などと投稿。〈どんどん医療費は膨張する〉とあおり立て、〈立憲に任せていたら、社会保険料の負担は大きくなるばかりだろう〉と当てこすった。
もっともらしく見えるが、“立憲憎し”のイチャモンにも程がある。マイナ保険証と現行の保険証の併用が医療DXに「逆行する」との理屈が意味不明で、それならマイナ保険証を持たない人に配られる「資格確認書」にも「逆行」と指摘しなければ理屈が通らない。