巨人・田中将大「魔改造」の効き目はいつ表れる? 名伯楽の久保コーチ2日連続マンツーマン指導
この日も「魔改造」が施された。
昨2日の巨人キャンプ2日目。屋内練習場でのアップを終えた田中将大(36)が、ブルペンに向かう。傍らには、菅野智之(現オリオールズ)を復活させて「魔改造」の異名をとる久保康生巡回投手コーチ(66)。逆傾斜を使ったネットスローなど1時間超にわたってマンツーマン指導を受けた前日に続き、この日もネットに向けて113球を投げ込んだ。
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「田中将の巨人入団が決まってから、田中将の過去の投球の映像をつぶさに見返した久保コーチの見立てはこうです。昨年までの田中将の投球フォームは体の回転軸が右側に寄ってしまい、右手が下がって投げていた。横振りになっているその体の回転を、縦振りに修正することで、リリースポイントの位置が高くなり、ボールを叩くようにリリースできる。24勝無敗と無双状態だった楽天時代の2013年は理想的なフォームで投げていたとし、原点回帰が指導のテーマだとしている。横回転になって下がった右手を縦回転にして上げる、という修正のポイントは、昨季15勝と完全復活させた菅野と同じアプローチです」(チーム関係者)
阿部慎之助監督も久保コーチの手腕を信じ、指導を一任。「良くなることだけを信じて見届けたい。久保さんの熱意に感謝」と全幅の信頼を寄せている。