著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

病院で看護師に蹴り…広末涼子さん逮捕の「ペイハラ」って何だ?

公開日: 更新日:

 皆さんも聞きなじみのある「カスハラ」に関しては、1日から全国で初めてとなるカスハラ防止条例が東京都で施行されるなど、自治体・企業をあげて対策を進める機運が高まっています。

 これに対して、ペイハラは、まだその言葉の浸透率も認識も低いと言わざるを得ません。独自にペイハラに対する指針を定めている病院であっても、厚生労働省のカスタマーハラスメント対策企業マニュアルの「カスハラ」の定義を敷衍(ふえん)して対策しているのが現状です。

 確かに、対価を支払ってサービスを受ける患者と、医療サービスを提供する医療機関という関係性を見れば、ペイハラもカスハラの一類型であるといえます。しかし、ペイハラの場合、患者と医療従事者との身体的な接触も多く、患者からの暴力などが発生しやすい構造にあるといえますし、医療の専門性ゆえに患者と医療従事者との意思疎通が図りづらいといった側面もあります。そうだとすれば、「カスハラ」とは異なる「ペイハラ」ありきの対策の必要性があるといえます。

「お客様は神様」からの脱却が図られ始めている今日、「患者は神様」からの脱却もまた求められているといえます。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  1. 6

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    雑念だらけだった初の甲子園 星稜・松井秀喜の弾丸ライナー弾にPLナインは絶句した

  4. 9

    「キリンビール晴れ風」1ケースを10人にプレゼント

  5. 10

    オリックス 勝てば勝つほど中嶋聡前監督の株上昇…主力が次々離脱しても首位独走