ブックオフグループHD(上)ジリ貧かと思いきや…書籍以外の新ジャンルで成長軌道に乗る
その理由はブックオフの店舗に行けばすぐわかる。
■中古本はジリ貧ながら…
少し前まで、ブックオフの店舗の大半は、中古本で占められていた。そして残りはCDやDVD。もちろん今のブックオフでも書籍やマンガは売っている。CDやDVDコーナーもある。しかしそれと同じくらいのスペースを取っているのが、ポケモンカードなどのトレーディングカード(トレカ)だ。そして、休日ともなれば、このコーナーには多くの子どもたちが集まってくる。さらには人気アニメのフィギュアや海外ブランドのバッグ、アパレルなども売っている。
この変化は決算数字からもよくわかる。売上高は2桁成長だったが、書籍に関してはマイナス4.5%と落ち込む一方、CD・DVDはプラス5.5%と順調だった。
しかし、それ以上に伸びたのが、前述した新ジャンルで、アパレルは21.1%、ブランドバッグなどは13.4%、そしてトレーディングカードは44.8%、前年より伸ばしている。
この3ジャンルの合計は全売上高の37.3%を占める。書籍やCD・DVDはそれぞれ25%であり、すでに新ジャンルが大きく上回っている。