安倍派解散、政治責任は棚上げで政治資金の行方は…億単位の余剰金には「山分け」の噂が
こうした中、安倍派は26日、常任幹事会を国会内で開催。「5人衆」も参加し、31日にも政治資金収支報告書の訂正を総務省に届け出ることを確認した。当初は幹部の政治責任について議論が交わされるとみられていたが、主要テーマは「残務処理」だったという。
「5人衆」の1人である萩生田前政調会長は幹事会後、記者に囲まれるも、問いかけをすべて無視。エレベーターに乗り込んで、腕を組み、ふてぶてしさを隠さなかった。
ツラの皮の厚さは他の幹部も同じだ。裏金問題への説明を拒み続けていた松野前官房長官が幹事会後に初めて会見。「国民の皆さまに大きな政治不信を招いたことを心からおわび申し上げる」と謝罪したものの、裏金づくりへの関与についてはシラを切り通した。
松野氏は2019年9月から21年10月までの2年間、事務総長を務めていた。実務を取り仕切る立場だったが、「(派閥)事務局から経理・会計に関する事項について、決裁を含め何か判断を求められたり、報告を受けたりしたことはない」などとノラリクラリ。離党や議員辞職の意向を問われると、「議員の地位は有権者から預かった極めて大切な役」と居直り、「職責を果たしていきたい」「自民党において活動を続ける」と言い張った。