動きだした地銀再編…第四北越FGと群馬銀行で経営統合が実現か?
第四北越フィナンシャルグループ(FG)と群馬銀行は3月17日、「経営統合を含めた経営戦略について検討を行っている」とのコメントを発表した。市場はこれを好感し、東京株式市場で両社の株価は共に10年来高値を更新した。
コメントは日経クロステックと日経ビジネスが14日、「両行が共通の持ち株会社にぶら下がる方向で、統合の具体的な枠組みを調整しているもようだ」と報じたことを受けたもの。両行は2021年12月に連携協定を結び、地域活性化に共同で取り組んでいるほか、23年1月下旬からはATM(現金自動預払機)手数料の一部相互無料化も開始している。
第四北越FGの総資産は24年3月末で11兆1400億円、群馬銀は10兆8200億円で単純合算では約22兆円となる。仮に経営統合が実現すれば、ふくおかフィナンシャルグループ、コンコルディア・フィナンシャルグループに次ぎ、めぶきフィナンシャルグループや千葉銀行と同規模の地銀グループ誕生となる。新潟県と群馬県のリードバンクが経営統合へ動く背景には何があるのか。
「地銀再編を促そうとしている金融庁の圧力と、媒介役としての投資ファンドの存在がある」と地銀幹部は指摘する。