株価低迷気味のいまこそ“1株投資”に挑戦!「ようやく買い時」とプロ、年内日経平均4万5000円がターゲット
最初に買った株は手放さない
株価の高い銘柄は、キーエンスやディスコ、ファーストリテイリング、レーザーテック、MARUWA、東京エレクトロンなど話題の半導体関連や超有名企業だらけ。単元株では買いにくい会社の中から、まずは1社選んで1株だけ保有する。ユニークな投資手法といえそうだ。
「日立製作所あたりが面白いと思います。株価は1万3215円。単元株だと130万円以上かかります。20年ごろまでは3000円から4000円あたりを行ったり来たりしていましたが、21年以降は好調な業績とともに株価は上昇です。日立の成長は今後も続くと読んでいます」(清水秀和氏)
とりあえず1株買ってみる。そして日立のニュースをチェックだ。なんと決算発表(24年3月期通期)があす26日にある。
株価にインパクトを与える可能性はあるかも――。
「そういう思考が投資には大切です。そして、最初に買った1株は手放さない。実はこれが重要です。押し目で、日立の株を買い増すのもいいでしょう。2株、3株、5株、10株と増やしていく。株価上昇の局面で利益を確定するのも大事。株価はいつも動いているし、売買を繰り返すと最初に買ったときの株価を忘れがちです。あれ、最初はいくらで買ったんだっけ?となります。これはダメ。初心忘るべからずです」(清水秀和氏)
■米国株 コカ・コーラは1万円以下
米国株はそもそも1株単位での売買が基本。ネット証券などで気軽に取引可能だ。ただ、円安基調だけにリスクは高い。
「日本株と同じで、1株だけ買ってみるのは面白いと思います。手数料や為替変動はあるでしょうが、チャレンジしてみる価値はあります」(清水秀和氏)
マイクロソフトの株価は400.96ドル、円換算で6万2148円(4月22日終値、1ドル=155円、以下同)になる。日立の約4.7倍だ。アップルは165.84ドル(2万5705円)、アマゾン・ドット・コムは177.23ドル(2万7470円)とそれなりの金額だ。
1万円以下で買える会社もある。流通大手のウォルマートは60.14ドル(9321円)、飲料のコカ・コーラは60.55ドル(9385円)。試しに米国株を少しだけ買い、米国経済を学ぶキッカケにしてもよさそうだ。
さて、ここから株価はどう動くか。
「日経平均は一時3万7000円まで下落しました。高値から約4000円下げた。次は倍返しです。つまり3万7000円から8000円ほどアップの4万5000円がターゲット。年内の目標はそのあたりです」(清水秀和氏)
米大統領選挙の年は株高になるとのアノマリー(経験則)もある。11月の大統領選に向け、1株投資で市場の流れを学んでおきたい。