世の中の「しにくい」が「しやすい」に一変…できる人だけが実践している“たった1つの考え方”

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できる人は「分け方」がうまい

 結局、できる人は「分け方」がうまいのだ。

 できる人はつねに現状の分け方に疑問を持っている。そして、何か新しい分け方がないかと探しているのだ。分け方はいくつも存在する。正解はひとつではない。そのように考えて「しにくい」を「しやすい」にたえず変えようと試みている。

 一方、できない人は、それまでの分け方に疑問を持たない。違和感を覚えたとしても、そのまま放置してしまう。

 このように書くと「自分には無理かも」と思ってしまうかもしれないが、大丈夫だ。拙著『「しやすい」の作りかた』では様々なシーンを想定しながら「しにくい」を「しやすい」に変換する「分け方」を指南しているが、難しく考える必要はない。「使いにくい」「見にくい」「片づけにくい」などと感じたときに、「分け方を変えてみよう」と考える癖をつけるだけでいいのだ。

・資料の内容は、いくつに分けられているか。

・会社の部署は、いくつに分けられているか。

・コンビニの棚は、いくつに分けられているか。

・そもそも、この本は、何章に分けられているか。

・分けられたものには、分けた人の「狙い」があらわれる。

・その狙いとは何か?

・その目的とは何か?

・あなたならどう分けるか?

 そんな思考が身につけば、あなたが解決したい「しにくい」は「しやすい」に変わるだろう。

▽下地寛也(しもじ・かんや)コクヨ株式会社ワークスタイルコンサルタント・エスケイブレイン代表

1969年神戸市生まれ。1992年文房具・オフィス家具メーカーのコクヨに入社。デスクや会議室の配置などの「分け方」を研究したことをきっかけに、社会のさまざまなコト、モノ、サービスの「使いにくい」「わかりにくい」といった問題点は「分け方」で「しやすい」に変えることができるという提案をするように。現在はコーポレートコミュニケーション室の室長と同時に新しい働き方を模索して複業ワーカー(エスケイブレイン代表)としてのビジネススキルに関するセミナーや講演、YouTube動画配信などの活動も積極的に行っている。著書に『考える人のメモの技術』(ダイヤモンド社)、『プレゼンの語彙力』(KADOKAWA)など。

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